進化から理学療法を考える 姿勢発達研究会のブログ

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僧帽筋の上部と中・下部の性質の違いについて

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僧帽筋はひとまとまりの筋肉のように見えますが実際には上部繊維と中・下部繊維では走行も作用も違います。

f:id:sinka-body:20150810140738p:plain画像はWikipediaより引用

 

中下部繊維の起始は第七~第十二胸椎なので、脊柱から肩甲骨に向かって素直に横方向に伸びています。

それに対して、上部繊維は外後頭隆起から肩峰と鎖骨まで降りていますから、どちらかというと胸鎖乳突筋と似た走行をしています。

 

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上下肢の動きをメインに考えがちな理学療法では僧帽筋は肩甲骨の動きに作用すると考えてしまいますが、生物の進化から考えると僧帽筋の本来の作用は姿勢の維持にあります。肩甲骨がどこにあるかによって頚椎と胸椎のカーブを決めるのが僧帽筋です。

 

つまり、姿勢を考えるには僧帽筋の特に上部繊維の作用を考える必要があります。

これは馬などの 僧帽筋の作用を考えると理解できると思います。

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高齢の方などで円背の強い方の場合、肩甲骨のモビライゼーションと共に僧帽筋上部繊維のリリースを行うと姿勢が安定するだけでなく呼吸も楽になるので呼吸理学療法としてもポイントになる部分です。

 

 

 

 

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