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進化から理学療法を考える 姿勢発達研究会のブログ

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効果的な理学療法のために:原因と結果を混同しない

例えば、肩が痛い人がいたとして、原因は肩の亜脱臼だと診断されてリハをオーダーされたとします。

この方に対して

問題点

#1肩の痛み

#2肩関節の可動域制限

#3上腕骨亜脱臼

#4ローテーターカフの筋力低下

 

治療

ローテーターカフの筋力強化のため、コッドマン体操

可動域改善のため、滑車運動

 

などと考えてしまっているPTさんはいませんか??

ですがこれでは原因と結果を混同しているので、効果が出ません。

 

原因と結果を見極める

 

#4ローテーターカフの筋力低下は#4上腕骨亜脱臼の直接の原因かもしれませんが、根本の原因ではありません。

なぜ、ローテーターカフの筋力低下が起こったか、考えてみてください。

肩甲下筋や小円筋に直接ポツリヌス菌を注射したのでない限り、他の筋に問題ないのに回旋筋群だけ筋力低下を起こす理由はありませんね。

ましてやローテーターカフは関節を安定させる深部筋です。特別鍛えなくても腕の重みだけでも十分に筋力維持できる性質のものです。

 

つまり、ローテーターカフの筋力低下は結果であって根本の原因ではありません。*1

 

 

 

この他、膝の痛みの原因が半月板損傷や前十字靭帯損傷、などの場合も同様です。

全身の関節の中からなぜ半月板だけが損傷したかの説明ができなければ正しい治療プラグラムを立てることはできません。

 

 

筋力低下→筋トレ

可動域制限→ROMエクササイズやモビライゼーション

 

のような単純な回答の前に、「もっと根本的な原因は無いか?」を明確に説明できるようトレーニングをしてほしいと思います。

 

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*1:そもそも、筋力低下ではなくて何らかの理由で筋力を十分に発揮できない、筋緊張が低下しているのを誤診しているなどの可能性もあります。