進化から理学療法を考える 姿勢発達研究会のブログ

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結果の出るROMを行うための立体理解

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前回、ヒトの大脳は立体理解が苦手なため、あたかも平面上を動いているように錯覚するということを書きました。その錯覚のままリハビリを行ってしまうと関節を間違った方向に無理に動かすことになるため可動域が改善しなかったり筋緊張を高くしてしまうなど様々な弊害があります。

ROM上達を妨げる要因

今回はもっとも一般的な大脳の錯覚を一つ紹介します。

これはほとんどの理学療法士は理解していますが、たまに絶望的にROMが苦手な実習生さんなどはこの錯覚を持っていることがありますので注意してあげてください。

また、大脳の錯覚は自分では自覚できないレベルで起こるのでベテランPTさんも初心に帰る気持ちで行ってみてください。

 

直線バイアス

腕や足などが直線上を動くような錯覚です。

とくに屈曲90度以上で起こりやすくなります。

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あたりまえですが、実際の人体は扇形を描くように動きますので、ROMを行う際にも扇状を意識する必要があります。

もしもうっかり直線上の動きをしてしまうと関節が離断する方向に力がかかるので怪我をする可能性があります。とくに臥位での股関節屈曲はセラピストが体重をかけて行うことが多いので注意が必要です。

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重心が斜め前方に移動する屈曲90度までと、重心が斜め後方に移動する屈曲90度以上では運動方向が逆になるので注意してください。屈曲90度周辺で一度手を持ち替えるとやりやすくなります。

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今回は一番基礎的な大脳の錯覚のご紹介でした。

この程度の錯覚であれば、プロのPTであればすでに理解している方も多いかもしれません。大脳の錯覚はこのほかにもさまざまなものがあり、中にはほとんどの臨床家や研究者が気づいていないようなものもありますのでご紹介していきたいと思います。

 

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