進化から理学療法を考える 姿勢発達研究会のブログ

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本の下書き・回旋セミナーの部分

ヒト運動の要「回旋」を使いこなす

ヒトの運動と固定は靱帯や筋ではなく「回旋」によってコントロールされています。

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では可動域制限や筋力低下のある人は回旋を促すリハビリを行えばよいのでしょうか?

ぜひ試してみてください。おそらく全く効果がないはずです。なぜでしょうか。

 

これは「回旋を促す」という行為が努力性運動を誘発するためです。

ヒト運動は回旋のみ中枢でコントロールされ、あとは構造力学作用によって自動で発生します。

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でも普段、回旋で運動をコントロールしている自覚は全くありません。

これは回旋が無意識にコントロールされているからです。

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回旋運動を出そうと意図すればするほど、意識的な運動が発生してしまいます。

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セラピストやご本人が正しい動きを意識すればするほどに全く違う動きを誤学習し、ヒト固有の身体機能が失われてゆきます。

 

足を曲げるために足を曲げる努力をしてはいけない

歩くために歩く練習をしてはいけない…

では一体何をやればいいのでしょうか?

 

 

回旋システムの阻害要因

なぜ回旋システムがうまく作動しないかの原因をつきとめて、そこに介入することで運動障害が改善してきます。

 

筋位置関係(仮)

回旋運動システムは筋がスパイラルに位置していることで発生します。

 

筋のスパイラルがほどけてストレートになってしまうと回旋運動システムが発生せず、不合理で怪我の多いロボティクスモデルに移行します。これが運動障害の正体です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

物理作用による股関節伸展運動を理解する2dayメールセミナー登録ページ

ヒトの股関節の特殊な形状を理解することで、より効果的で能率的な歩行リハを行えるようになるために二日間のメールセミナーです。

 

もくじ

一日目

・関節運動=筋収縮 という思い込みを脱する

・ヒトは最弱で最強?

 進化から考えるヒト型二足歩行

 

二日目

・筋が収縮しなくても運動できる

・ヒト型二足歩行を獲得するための治療

 

申し込みはこちら

 

ダイエットボディワークのご案内

ダイエットボディワーク講座のお知らせ

 

ダイエットやトレーニングをしても、バストだけ減ってウエストやヒップは減らず、むしろ増えてしまうという方向けのボディワーク講座です。

 

もくじ

 

 

 

ダイエットでウエストやヒップが細くならない理由

ダイエットやトレーニングでは脂肪が減ってしまうので、ウエストやヒップには逆効果になってしまうことがあります。その場合、ウエストやヒップが太いのは「筋肉の張力低下」が原因と考えららえます。

筋の位置を整え、体の動きを修正することで、無理なく美しいボディラインを手に入れることが可能です。

 

食事制限ダイエットとの違い

食事制限ダイエット法のメリット

脂肪や血液など全身の健康が向上する

デメリット

効果が出るまで数日から数か月かかる

リバウンドの可能性

空腹がつらい

 

ダイエットボディワークのメリット

数分で2~5センチ減の即時効果

リバウンドが非常にゆるやか(一回の参加で数か月から数年効果が持続)

だれでもできる楽で簡単な運動

デメリット

正しい方法で行わないと効果が出にくい

筋肉痛になることがある

 

どちらも一長一短なので、どちらも併用するのが理想です。

 

 

 

ダイエットボディワークの特徴

「えっこんなラクな運動でいいの?」という軽い負荷で簡単なストレッチを行います。一度動きを覚えれば自宅でもできますし、運動が苦手、筋肉痛になったりムキムキになっても困る、という方でも大丈夫。

筋肉の特性を理解し、運動方向を見定めることさえできれば、体は簡単に変わります。

 

 

 

 

ダイエットボディワーク一日講座

現在のところ、希望者が集まったら開催するという形式をとっています。

 

場所 都内(その都度変わります)

日時 おおむね日曜日10時から12時(参加者のみなさんの都合に合わせます)

定員 3名(3名集まったら開催します)

参加費 3000円

 

予約方法

こちらのフォームに「ダイエットボディワーク希望」と記入し希望日程をお送りください。参加者が3名集まれる日に開催します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セミナー・講習会について

姿勢発達研究会では、これまでの研究と臨床経験脳卒中や怪我などのリハビリについて、ご自宅での介護方法について、など、体と運動についての様々なセミナーや講習会を承っています。

 

過去の講習会一例

 

介護施設において、介助方法と職員の腰痛予防についての講習会

 

福祉機器販売店での介護機器の使い方講習会

 

リハビリ施設にて入所者様のリハビリ方針の個別指導

 

など様々な体の悩みに対応した資料を作成し、お伝えしています。

 

 

 

 

日程や講習会費についてはこちらからご相談ください。

 

 

肩甲上腕リズムと皮膚や筋膜などの軟部組織の関係について

前回の記事では膝の痛みや変形は膝以外の軟部組織の異常が原因であるため膝だけでなく全身を評価する必要があるということを書きました。

 

今回は肩関節についてです。

 

肩関節は肩甲上腕関節と肩甲骨が協調して動く肩甲上腕リズムがよく知られています。このリズムが乱れると肩関節の痛みや異常に繋がります。しかしこれは骨や筋だけを見ているとなかなかイメージが難しい部分です。

 

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骨格標本であれば、肩甲上腕関節だけを動かすことは容易です。

そのため、少しくらい肩甲骨や体幹が動かなくても肩甲上腕関節のみで肩が動くのではないか?と思ってしまいがちですし、実際に(怪我のリスクを考慮しなければ)動けてしまいます。

 

 

しかし、上記の動きを皮膚も含めてシュミレーションすると、とんでもないことになっています。

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腕が捻じり切れてしまっていますね。

肩甲骨が固まってしまうと、皮膚や血管、神経、靭帯などの軟部組織にこれだけの負担がかかります。肩関節周囲の靭帯や腱が損傷しやすいのもこのためです。肩が悪いのではなく、全身が悪いため肩に過剰に負担がかかっている状態です。

 

肩関節のリハビリでは肩甲上腕関節だけでなく肩甲骨、さらには体幹や下肢まで含めて評価治療する必要があることがイメージできると思います。

 

 

 

 

 

軟部組織が運動に及ぼす影響と治療について

たとえば膝の痛みや可動域制限がある場合は膝の関節や靭帯が損傷していますが、だからといって膝の関節や靭帯や筋などを治療すればよいわけではありません。膝の病変がある場合に膝周辺の軟部組織を無理に動かすと悪化する可能性もあるので注意が必要です。

 

人間の構成物は筋肉、靭帯、血管、脂肪、皮膚など、骨を除く全てが柔らかく動く軟部組織です。そのため、一か所が動くと全身が動きます。この弾力が運動に非常に重要です。

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左が正常な軟部組織で左は硬化してしまった組織です。

左の状態だと膝の痛みや可動域制限が発生します。何が違うでしょうか。

 

同じ動画で膝の軟部組織だけを抽出してみました。

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正常な軟部組織は骨運動に合わせて全身が緩やかに変形します。

硬化した軟部組織は変形しないため、一番力がかかる部分だけが大きく変形します。

 

模式図にするとこのようになります。

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膝の部分の軟部組織に注目してください。

正常な場合は少ししか変形していませんが、異常な場合は大きく変形していることが分かります。

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つまり、軟部組織が硬化していまうと

 

  • 全身の柔軟性が低下しているが膝周辺の軟部組織(靭帯や腱、筋膜、血管、皮膚など)の柔軟性だけは維持している場合

→膝周辺の軟部組織のみが過剰に引き伸ばされて断裂などの損傷に至り痛み、変形、低緊張が生じる

 

 

  • 全身の柔軟性が低下していてかつ膝周辺の軟部組織の柔軟性も低下している場合

→可動域制限が生じる

 

という結果になります。

いずれにせよ痛みや変形など『結果』が現れている部分ではなく、硬くなってしまっている大腿や下腿や体幹などの軟部組織を評価治療する必要があります。まずはこの動画のような、運動に合わせて全身の軟部組織が変化するというイメージを作ってください。

 

 

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歩行時の筋収縮以外の作用について

筋収縮のみで歩行を行おうとすると非常に複雑な中枢制御が必要になりますが、慣性や重力を考慮すれば「股関節をリズミカルに屈伸するだけ」で状況に応じた自由自在な歩行を行うことができることが知られています。

股関節を一定の感覚で屈伸するだけで、膝や足関節も適切な運動を行い、また段差や階段も自由に上ることができます。

 

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まず、適切な関節を設定したロボットを坂道に置くと、動力が無くても歩きます。これは受動歩行と呼ばれています。


【A11】試作4号機(Bluebiped) トレッドミル上での歩行

【歩行×ロボット】単純な原理こそ、多くのことに応用できる – ロボクリ ‐ ロボットクリエイターズマガジン

 

このロボットは骨と関節しかなく、脳はもちろん筋肉もありません。

 

 

 

受動歩行ロボットは動力が無いので坂道しか歩けませんでしたが、最小限の動力を与えれば平地でも歩行することができます。

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このシュミレーションでは立脚期に股関節の進展を行っています。それ以外の筋収縮は発生していませんが、遊脚期には股関節の伸展が発生し、また膝関節も適切な屈曲が発生しています。

 

つまり歩行時には立脚期の股関節伸展さえ発生すれば、その他の筋活動が無くても自動的に歩行運動が発生します。

 

筋電図をとると、歩行時に様々な筋が適切なタイミングで筋電を発していることが分かります。

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ですがこれはあくまで「筋電が発生している」だけであり、必ずしも随意性収縮をしているとは限りません。正常歩行ではほとんどの筋は随意収縮を行っていないと考えられます。

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立脚期の股関節伸展のみを筋収縮によって発生させれば、あとは慣性の法則に従って自動的に歩行が発生します。段差や階段を昇降したり障害物を避けたりすることも可能です。

 

 

つまり、歩行リハビリでは「いかに立脚期をつくるか?」が最重要であり立脚期が発生しさえすれば全ての問題が解決すると言えます。

 

 

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