進化から理学療法を考える 姿勢発達研究会のブログ

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肩関節の可動域訓練法として、肩甲骨を内転させるのは逆効果

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一般的には未だに、いわゆる「胸をはるよい姿勢」の動き、肩甲骨の内転運動だけを行うことが肩関節の可動性を上げると思われていますが、これは大きな誤解です。

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肩甲骨を内転してはいけない理由

肩甲骨と鎖骨の基本

 

肩関節は鎖骨と肩甲骨で成り立っています。

鎖骨と肩甲骨の角度は約55度で固定されています。ここは肩鎖関節と呼ばれていはいますが回旋運動以外はほとんど可動せず癒着しています。

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つまり、肩甲骨+鎖骨というユニットは「く」の字形をしています。

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さて、このような「く」の字形の肩甲骨+鎖骨ユニットは、肩甲骨内転によってとんでもないことになってしまいます。

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肋骨に鎖骨がめり込んでしまいます。もし本当にこうなったら大事故ですね。

みているだけで痛そうです。

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正常な肩甲骨の位置は、『ねこぜ』の姿勢

肩甲骨は 外転+前方突出 が正常です。

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いわゆる「胸を張った正しいよい姿勢」は凍結肩などの痛みや可動域制限を起こし野球肩などの怪我の原因になるだけでなく、呼吸パフォーマンスまで悪化する、完全に間違った姿勢です。

一見円背などを引き起こす悪い姿勢に見える肢位のほうが正しい、というのは戸惑うかもしれませんが、その理由は肩周辺の筋の付着を考えると分かってきますので今後解説していきたいと思います。特に小胸筋と前鋸筋がポイントです。

 

 

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