進化から理学療法を考える 姿勢発達研究会のブログ

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寝たきりの方の膝拘縮の考え方

ベットで過ごす時間の多い方の場合、下肢の拘縮も強くなりがちです。

膝や足部に拘縮が起きてしまうと動作がますます困難になってしまうため、可能な限り関節をよい状態に維持したいのですが、長期臥床の方の場合は麻痺があったり体力が落ちていたりと様々な要因があるため拘縮の改善も難しいことが多いです。

 

膝は膝だけみても治らない理由

寝たきりの方の廃用性拘縮の場合はとくに、全身状態や麻痺の程度といった拘縮部位以外の場所に原因があることがほとんどです。

そのため、膝拘縮や膝変形のリハビリとして膝のROMだけを行ってもまず改善はしません。全身状態がら膝を治すという考えがとくに大切になります。

 

 

膝はCKC(クローズドキネティックチェーン)のためにデザインされている

臥位や座位であれば膝は単独で屈伸することが理論上は可能ですが、本来の膝関節は立位や歩行時の衝撃緩衝部位として働くようにデザインされています。

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一見膝だけが曲がっているように見えても、実際には骨盤や体幹の位置が関係します。

 

 

つまり、たとえ臥位や座位であっても股関節や骨盤のアライメントが膝の拘縮や変形に大きく関係します。

 

骨盤と膝の環形は、歩行パターンの影響を受けるため

骨盤後傾→膝伸展

骨盤前傾→膝屈曲

となるケースが比較的多いようです。

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どちらにしても膝を治すためにはまず骨盤の位置を変える必要があります。

そのため、寝たきりの方の膝拘縮の改善のためには、まずはベットから浮いている部分にクッション等でポジショニングを行うのが基本です。

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ポジショニングを行った後に可動域訓練を行うのですが、この場合もいきなり膝を動かすのではなくまず骨盤のコントロールを高める必要があります。

骨盤の可動性を上げることなしに膝を動かそうとすると痛みが起きたり靭帯を痛めますので、膝を触るのは一番最後にしてください。

 

骨盤のコントロール法を覚えると、膝だけでなく尖足などの治療にも非常に効果的です。

 

 

講習会では骨盤や体幹から膝を治療する考え方をじっくり行います。

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