進化から理学療法を考える 姿勢発達研究会のブログ

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2021年1月~3月 勉強会のモニター募集について

姿勢発達研究会で定期的に行っている勉強会で治療の被験者になってもらえる方を募集します。

これまで参加者同士での勉強会や研修を行ってきましたが、幅広い症状へ対応することができるようになるために、今後は様々なお悩みを持った方をモニターとしてお招きし治療デモンストレーションを行ってみることとしました。

 

今回は初の募集のため、PT、OT、鍼灸師、看護師など専門職限定とさせていただきます。

怪我など大きな症状でなくても、肩こりや腰痛などの症状でも応募可能です。改善したい症状について一度ご相談ください。

 

 

日程

1月10日日曜日

2月13日土曜日

3月13日土曜日

いずれも10時から11時まで

先着1名となります。

参加費は無料です。

 

場所

1月10日

阿佐谷地域区民センター

以降は都内で調整中

 

申し込みはこちら

肩甲上腕リズムと皮膚や筋膜などの軟部組織の関係について

前回の記事では膝の痛みや変形は膝以外の軟部組織の異常が原因であるため膝だけでなく全身を評価する必要があるということを書きました。

 

今回は肩関節についてです。

 

肩関節は肩甲上腕関節と肩甲骨が協調して動く肩甲上腕リズムがよく知られています。このリズムが乱れると肩関節の痛みや異常に繋がります。しかしこれは骨や筋だけを見ているとなかなかイメージが難しい部分です。

 

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骨格標本であれば、肩甲上腕関節だけを動かすことは容易です。

そのため、少しくらい肩甲骨や体幹が動かなくても肩甲上腕関節のみで肩が動くのではないか?と思ってしまいがちですし、実際に(怪我のリスクを考慮しなければ)動けてしまいます。

 

 

しかし、上記の動きを皮膚も含めてシュミレーションすると、とんでもないことになっています。

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腕が捻じり切れてしまっていますね。

肩甲骨が固まってしまうと、皮膚や血管、神経、靭帯などの軟部組織にこれだけの負担がかかります。肩関節周囲の靭帯や腱が損傷しやすいのもこのためです。肩が悪いのではなく、全身が悪いため肩に過剰に負担がかかっている状態です。

 

肩関節のリハビリでは肩甲上腕関節だけでなく肩甲骨、さらには体幹や下肢まで含めて評価治療する必要があることがイメージできると思います。

 

 

 

 

 

軟部組織が運動に及ぼす影響と治療について

たとえば膝の痛みや可動域制限がある場合は膝の関節や靭帯が損傷していますが、だからといって膝の関節や靭帯や筋などを治療すればよいわけではありません。膝の病変がある場合に膝周辺の軟部組織を無理に動かすと悪化する可能性もあるので注意が必要です。

 

人間の構成物は筋肉、靭帯、血管、脂肪、皮膚など、骨を除く全てが柔らかく動く軟部組織です。そのため、一か所が動くと全身が動きます。この弾力が運動に非常に重要です。

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左が正常な軟部組織で左は硬化してしまった組織です。

左の状態だと膝の痛みや可動域制限が発生します。何が違うでしょうか。

 

同じ動画で膝の軟部組織だけを抽出してみました。

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正常な軟部組織は骨運動に合わせて全身が緩やかに変形します。

硬化した軟部組織は変形しないため、一番力がかかる部分だけが大きく変形します。

 

模式図にするとこのようになります。

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膝の部分の軟部組織に注目してください。

正常な場合は少ししか変形していませんが、異常な場合は大きく変形していることが分かります。

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つまり、軟部組織が硬化していまうと

 

  • 全身の柔軟性が低下しているが膝周辺の軟部組織(靭帯や腱、筋膜、血管、皮膚など)の柔軟性だけは維持している場合

→膝周辺の軟部組織のみが過剰に引き伸ばされて断裂などの損傷に至り痛み、変形、低緊張が生じる

 

 

  • 全身の柔軟性が低下していてかつ膝周辺の軟部組織の柔軟性も低下している場合

→可動域制限が生じる

 

という結果になります。

いずれにせよ痛みや変形など『結果』が現れている部分ではなく、硬くなってしまっている大腿や下腿や体幹などの軟部組織を評価治療する必要があります。まずはこの動画のような、運動に合わせて全身の軟部組織が変化するというイメージを作ってください。

 

 

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歩行時の筋収縮以外の作用について

筋収縮のみで歩行を行おうとすると非常に複雑な中枢制御が必要になりますが、慣性や重力を考慮すれば「股関節をリズミカルに屈伸するだけ」で状況に応じた自由自在な歩行を行うことができることが知られています。

股関節を一定の感覚で屈伸するだけで、膝や足関節も適切な運動を行い、また段差や階段も自由に上ることができます。

 

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まず、適切な関節を設定したロボットを坂道に置くと、動力が無くても歩きます。これは受動歩行と呼ばれています。


【A11】試作4号機(Bluebiped) トレッドミル上での歩行

【歩行×ロボット】単純な原理こそ、多くのことに応用できる – ロボクリ ‐ ロボットクリエイターズマガジン

 

このロボットは骨と関節しかなく、脳はもちろん筋肉もありません。

 

 

 

受動歩行ロボットは動力が無いので坂道しか歩けませんでしたが、最小限の動力を与えれば平地でも歩行することができます。

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このシュミレーションでは立脚期に股関節の進展を行っています。それ以外の筋収縮は発生していませんが、遊脚期には股関節の伸展が発生し、また膝関節も適切な屈曲が発生しています。

 

つまり歩行時には立脚期の股関節伸展さえ発生すれば、その他の筋活動が無くても自動的に歩行運動が発生します。

 

筋電図をとると、歩行時に様々な筋が適切なタイミングで筋電を発していることが分かります。

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ですがこれはあくまで「筋電が発生している」だけであり、必ずしも随意性収縮をしているとは限りません。正常歩行ではほとんどの筋は随意収縮を行っていないと考えられます。

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立脚期の股関節伸展のみを筋収縮によって発生させれば、あとは慣性の法則に従って自動的に歩行が発生します。段差や階段を昇降したり障害物を避けたりすることも可能です。

 

 

つまり、歩行リハビリでは「いかに立脚期をつくるか?」が最重要であり立脚期が発生しさえすれば全ての問題が解決すると言えます。

 

 

運動時における細胞膜の変形をシュミレーションしました。

人間の骨を除くすべての構成物は軟体、つまり弾力があり柔らかい素材です。

運動時には、筋、筋膜、腹膜、内臓、皮膚、脂肪、皮膚などのような軟性の物質に加わる力を考慮する必要があります。生物は筋肉の随意収縮だけで動くとイメージしがちですが、実際にシュミレーションしてみると軟体の作用がメインで、筋の随意収縮は副次的な作用しか行っていないことが分かります。

よって、リハビリでは筋の収縮だけでなく皮膚や筋膜などの軟体をどう治療していくかが大きなポイントとなります。

 

 

softbody演算を利用して筋や皮膚などの軟性物質の挙動のシュミレーションを行い、これらが歩行などの運動時に骨格にどのような力を及ぼしているのかを考えてゆきたいと思います。

 

軟性物質は運動が全身に波及します。

 

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人間の体も同様に、たとえば肩関節屈曲をしたら肩周囲だけでなく体幹や下肢など全身に力が伝わります。この全身の伝わる力が筋力や随意性を保つために非常に重要です。

今回はシンプルな球のシュミレーションを簡単にご紹介しました。今後は人間の皮膚、筋膜、内臓などが運動にどう作用しているか、それをどう治療すればよいのかを書いてゆきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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参加費 10000円

 

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