なぜ達人は治せるのか
介助度が高くなってしまう人の思考
ひとつひとつの関節や筋をバラバラにとらえている。
問題のある個所全て介助しないといけない。
達人の見え方
達人がみているのはたった一つだけ。
体幹のねじれが発生しているか、していないか。
どこがどの程度障害されているか瞬時に判断できるため、的確な治療が行える。
体幹のねじれから運動をとらえなおす
理由はあとで解説しますが、ヒトの運動において体幹回旋は最重要です。
では、体幹回旋を最大限に出現させるためには、上下肢をどのように動かせばよいでしょうか。
立位で最も能率的に体幹回旋を肢位が、すなわち歩行です。
体幹上部の回旋を重点的に行うと、上肢挙上になります。
上下肢を動かすためのサポートとして体幹が動くのではありません。
体幹回旋をするためのサポートとして上下肢が動きます。
進化から体をとらえなおす
ヒトの筋は2つに分類することができます。
体幹と上肢下肢です。
ここでいう体幹は「魚の筋肉」です。
すなわち、頭蓋、脊柱、仙骨を動かすための筋、脊柱起立筋群のことです。
上下肢は「ヒレの筋肉」です。
すなわち、「体幹」に動きを伝えるサポートの筋群です。