進化から理学療法を考える 姿勢発達研究会のブログ

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なぜ損傷部位が違っても似たような運動麻痺が起こるのか?

脳の障害部位は多種多様

中枢系の麻痺は脳がなんらかの原因で損傷してしまった場合に起こります。

脳の血管の分布などの関係で損傷しやすい部位とそうでない部位というのはありますが、基本的には脳のどの部位が損傷するかは分かりません。CTやMRI画像を見ても一つとして同じものがない、というくらいに脳疾患はバラエティに富んでいます。

 

では、そんな多種多様な脳疾患は多種多様な症状が出るのでしょうか?

 

 

 

脳科学の教科書で、大脳皮質は身体の部位と対応している、というペンフィールドホムンクルスの図を見たことがあると思います。

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この図のように脳と身体の部位が単純に一対一対応しているとすると、たとえば手の部分が損傷したら手が動かなくなり、足の部分が損傷したら足が動かなくなるというように単純な麻痺が起こりそうな気がします。

ですが「大脳皮質の手をつかさどる部分が損傷したから手が動きません、ですが手以外は問題なく動きます」という方はいません。もしそういう方がいるとしたらそれは中枢神経系の損傷ではなく末梢神経や筋などの損傷でしょう。

 

中枢系の運動障害は一定のパターンがある

運動障害に限って考えたとき、脳の損傷部位がどの場所であってもみなさんだいたい同じような運動麻痺が起こる傾向があります。

 

脳を損傷した方の多くはマンウェルニッケと呼ばれる肢位をとります。例外も多くありますが、私の個人的な体感としては6~7割くらいはマンウェルニッケかそれに近い肢位です。歩行や下肢に関しては上肢ほど単純ではありませんが、外転歩行やぶんまわしなどいくつかのパターンに大別することができます。

なぜ中枢運動障害は単純なパターンに集約するのかを考えると、中枢疾患に対するリハビリを考える基礎になります。

 

 日常で『疑似体験』している中枢麻痺

 中枢系麻痺の特徴として、手や肩が同時に動いてしまうという共同運動パターンがあります。

指だけを動かしたいのになぜか肘や肩まで動いてしまうというのは少し不思議な感じがしますが、実はこれは私たちが日常的に体感している反射の延長線上にあります。中枢麻痺は理解不能な症状ではなく、合理的な運動をするための一戦略と言うことができます。

中枢系の麻痺のリハビリテーションを考えるとき、私たちが日常的に『擬似体験』している中枢麻痺様の状態を自覚することがポイントです。

 

 

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