進化から理学療法を考える 姿勢発達研究会のブログ

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肩甲上腕リズムと皮膚や筋膜などの軟部組織の関係について

3Dリハビリテーションの最新情報をお届けします

前回の記事では膝の痛みや変形は膝以外の軟部組織の異常が原因であるため膝だけでなく全身を評価する必要があるということを書きました。

 

今回は肩関節についてです。

 

肩関節は肩甲上腕関節と肩甲骨が協調して動く肩甲上腕リズムがよく知られています。このリズムが乱れると肩関節の痛みや異常に繋がります。しかしこれは骨や筋だけを見ているとなかなかイメージが難しい部分です。

 

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骨格標本であれば、肩甲上腕関節だけを動かすことは容易です。

そのため、少しくらい肩甲骨や体幹が動かなくても肩甲上腕関節のみで肩が動くのではないか?と思ってしまいがちですし、実際に(怪我のリスクを考慮しなければ)動けてしまいます。

 

 

しかし、上記の動きを皮膚も含めてシュミレーションすると、とんでもないことになっています。

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腕が捻じり切れてしまっていますね。

肩甲骨が固まってしまうと、皮膚や血管、神経、靭帯などの軟部組織にこれだけの負担がかかります。肩関節周囲の靭帯や腱が損傷しやすいのもこのためです。肩が悪いのではなく、全身が悪いため肩に過剰に負担がかかっている状態です。

 

肩関節のリハビリでは肩甲上腕関節だけでなく肩甲骨、さらには体幹や下肢まで含めて評価治療する必要があることがイメージできると思います。

 

 

 

 

 

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